ミネラル〜ナトリウム

ナトリウムは、高塩分の食事が多かった日本人にとって
長年、とり過ぎが心配されるミネラルでした。
塩の成分であり、しょっぱい味付けが多かったときには
いまよりもずっと摂取量が多かったはずです。

最近は減塩で薄味になっていますが、
ナトリウムの摂取量そのものは
それほど大きく減っていないかもしれません。

ふつうの人は不足をあまり心配する必要のないミネラルでしょうか。

ナトリウムは、カリウムというミネラルとともに働きます。
細胞の浸透圧を保ち、細胞内外の水分調整、
栄養物質の交換作用などを行っています。

また、カリウムとのバランスにより
筋肉や心筋を弛緩させるはたらきもしています。

胃酸や腸の消化液の分泌を促進して消化機能を良くしたり、
体液のpH(ペーハー)を調節するなどに関与しているミネラル分です。

激しい運動などで大量に汗をかいた場合など
ナトリウムが欠乏することがあります。

筋肉からナトリウムが奪われて浸透圧が変化し、
筋肉に痛みが生じるほか、
脱水症状、嘔吐をともなう食欲不振、極度の疲労などの症状があります。

普通、ナトリウムというミネラルは過剰摂取しても、
尿からの排泄が増加して
コントロールされるので、過剰症は起こりにくいのですが、
慢性的なナトリウムの過剰摂取が続くと、
高血圧、胃ガン、動脈硬化といった生活習慣病を誘発する原因となります。

食塩の一日の目標値は10gです。
アメリカでは5g以下とされていますから、
日本人はまだまだとり過ぎだと言われます。
しかし日本の場合、食事がアメリカと違います。

海藻や野菜など、カリウム分の多い食事が多いですから、
一概に比較はできません。

たとえば、味噌はナトリウムが多い食品ですが、
大豆ペプチドによる吸収率の低下や
ナトリウム以外のミネラルも豊富なため、
味噌から摂取するナトリウムは通常に摂取するナトリウムよりも
吸収が少なくなったり、
全体のバランスの中でよい働きをすると言われています。


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